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【4】「ポンプ」が働かなければ血液は十分には流れない [健康法]

 血液は、ポンプが働かないと十分には流れないものです。それは「エコノミークラス症候群」を見れば分かります。
 この病は、身体を動かさないために起きる血行悪化によって発症します。それは、身体を動かさない、つまり、ポンプが働かないと血行が悪くなることを意味します。
 また、この病の予防法は「身体を動かすこと」とされています。それは、身体を動かす、つまり、ポンプを働かせれば十分な血行を確保できることを示しています。

≪ 血行は「ポンプ」の働き具合で、よくもなり、悪くもなる ≫

 ポンプの影響がこのように大きいのは、3種類あるそれ以外の推進力の中に、全身で働くものがないことによります。
 その点を、それらの働き方と共に、見ておきます。
①動脈拍動
 『・・・動脈拍動によって常に一定の部位が圧迫され、血液が心臓に向かって押しだされ
 る.』 『図説 からだの事典』朝倉書店
  動脈は全身にあります。したがって、その拍動によるこの推進力は全身で働いていま
 
  しかし、動脈と静脈が離れているところや動脈が細くなっているところでは、その力は
 弱くなってしまいます

②右心房内圧
 『右心房内圧:心室の・・・収縮期には・・・大静脈から血液を引き込む力として働いて
 いる.』『図説 からだの事典』朝倉書店
  この「右心房内圧」は、心臓近くまで戻っている静脈の血液に対してだけ働く推進力で
 あり、全身に及ぶものではありません

③引 力
 『心臓より上、頭や首の血液は引力で自然に戻ってくる。』
                    『からだのしくみ事典』日本実業出版社
  引力は、心臓より上の部分に対しては推進力として働きますが、心臓より下の部分
 対しては、登って心臓へ戻ろうとする血液を下へ引っ張ってしまい、血行の阻害要因
 なります。
 
 ①②③のどれをとっても、全身の静脈に働きかけられる推進力はありません。

【余談】血行のポイントを握っているのは静脈側 → 推進力としては心臓ではなくポンプ
     静脈側の流れが悪いと、動脈側から流れ込みにくくなるために、血行は悪くなり
    ます。いくら心臓が働いていても、そうなります。
     反対に、静脈側の流れがよければ動脈側から流れ込みやすくなるために、血行は
    よくなります
     血液は、意外に思われるかもしれませんが、静脈側の流れ方、つまり、その主な
    推進力である「ポンプ」の働き具合に左右されて流れています。
    「血液循環のしくみ」に対する正しい解釈は、このようになります。


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